”追憶は美化される”恋愛や旅行などと同様、過去に持っていたクルマ達も時間を経るにつれ、細かいアバタはきれいすっかり忘れ去られ良い所だけが記憶された極上車に生まれ変わる.もともと飽きる程乗っていたクルマなどなく、見知らぬクルマに興味を持ち、買い足す事が出来ないので手放すことの繰り返しだったのは事実である。
今も記憶に残るアバルトビアルベーロやジュリエッタスパイダーヴェローチェ、フラヴィアクーペなどは、性懲りも無く又欲しくなってしまう.
今回はランチアのアッピアスポルトザガート。アッピアの中で唯一ショートホイールベースを与えられたこの小さなベルリネッタは、クルマ趣味人の為にある様なクルマと言える.でもこれを譲るのにはそれほど迷わなかった.ところがこの気持ちが曲者で、アバルトもジュリエッタも手放した時には次のクルマに目がいってたので、やはりそれほど迷わなかった.
それが、時間を経てある時美化された記憶がよみがえり、後悔の念に苛まれる.持ってれば良かったなー、何で手放したのだろう?
クルマは高価で、大きくて重い、だからおいそれとは集められない.もし小さくなる魔法でもあれば、やはり10台は欲しい.
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