ザガート製のクルマが好きなのですか?と聞かれることがあります。もちろん好きなのですが、もっと好きなのはヴィニャーレ(Vignale)なのです。ただ、ザガートは自社デザインですが、ヴィニャーレ製のクルマのデザインの多くはミケロッティから提供されていたようです。つまりミケロッティデザインのクルマが好きだということですね、私は。アレマーノも同じです。この3人はピニンファリーナの兄のスタビリメントファリーナの同僚だったようです。このネタ本は下の写真です!今はいろいろな洋書が手に入り、何でも見ることができますが、以前は古いCGやモーターマガジンでしか見れないクルマがたくさんありました。
ミケロッティほど体験年代で評価の揺らぎが大きいデザイナーは居ないのではないでしょうか.個人的な印象ですが,
・1960年代体験:カロッツェリアのヒモ付きでない,専業カーデザイナーの草分けにして突出した天才.多作にして名作多し.イタ車マニアばかりでなく,独逸車好きにはBMWで,仏車好きにはAlpineで,日本車好きにも日野のデザインで高評価.
・70年代体験:トライアンフとかリライアントとか,イマイチなデザインの英車などをたくさん描いたデザイナー.流行に乗ろうとしてるのだが乗り切れてない.ショーモデルも全くパッとしない.
・80年代以降体験:ドライヴィンググローブとかシューズのデザイナーでしょ? へぇクルマのデザインもやってたの?
…という感じだと思います.ちなみにワタシは70年代体験のクチなので,60年代の素晴らしいミケロッティ作品群を再認識するのはずっと後でした(苦笑)
何となく喩えると,映画「アマデウス」でのサリエーリという感じがあります.もちろんモーツァルトはジュジアーロなわけですが.
投稿情報: 「い」 | 2007年4 月 6日 (金) 09:37
さすが、だんだん筆が滑らかになってきましたね。「い」さんのおっしゃるとうりです。変な(?)時代のミケロッティのデザインは見られません!というか終わっています。
あの、50年代のきらめいた才能はやはり永遠ではなかったのですね。
ジュジアーロのベルトを持ってますが-----
投稿情報: MT4 | 2007年4 月 6日 (金) 13:35