古いクルマに乗っていると避けられない作業が再メッキ加工です.いくら良いクロームメッキでも20年経ち、30年経ち、とだんだん傷んできます.中には磨き過ぎてメッキの下地が見えてくる、ということもあります.
基本的には腐食する前でしたら新品同様になりますが、少しでも腐食している場合はそれを削り落とすという作業が入るので、厳密に言えば形状が変わってしまいます.一番わかり易いのが刻印が薄くなる(浅くなる)ことでしょう.古いセブリングマッハ1ミラーとかボラーニのセンターロックのスピンナーなどがそれらの代表です.
最近は画像にある様なひどいアバタでも、素材が厚いアンチなどであれば、完璧と言える程きれいになります.ただ、薄い金属は下地が作れないためあまり上手くいきません.
私と再メッキの関係は、今はなき富士鍍金の社長さんがフライフィッシングの草分け的な方で、共通の友人を通して紹介され窓口業務を任されたのがきっかけです.初めて自分で再メッキを依頼したのが、初代(1台目)ジュリエッタスパイダーのホーンリングでした.これはプラスティック部品が外れない為、あまり上手くできませんでした.その時に色々親切に教えてくれた方が立ち上げた会社に今では発注しています.
それにしても再メッキは高くなりました.新品が手に入る場合はそちらをお勧めします.ただ、オリジナルにはこだわって欲しいなあ〜と密かに思っていますが・…・
フライフィッシングつながりでたまにはフライも載せてしまいましょう.画像は”Lunn's Particular” ロードアイランドレッドというニワトリの羽のチョコレート色したストークをボディーに巻く、というくだりの解説に高校生だった私は感激したものでした.
トラディショナルなフライは何と言ってもイギリスですが、愛用していた竹竿はフランスのPezon et Michelの”ブレトンビリエール”というイタリア人の為に作られた竿でした!もちろん今でも大事に持っていますが、その頃から潜在的にイタリアに憧れがあったのでしょうか?
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