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ステアリング ボス

オリジナル以外のステアリングを取り付けるにはこれが無いと始まらないのですが、古いクルマ用はありそうでないものも多く、結構入手に手間取る場合があります。さらに合うかどうか分からない、というあやふやな場合もあります。
画像はアルファロメオのジュリア用MOMO/NARDI共用ボスなのですが、ジュリアは前期、後期で裏の出っ張り方が少し違います。これは多分後期用（１９６９’〜）だと思うのですが、在庫６ケのうち箱だけ見ると後期３ケ、前期３ケなのですが、中身は全部同じ（！）なのです。まあ良くある事と言えばよくある事なのでしょうが、結局どっちがどっちかわからなくなってしまいました！ちなみにこのボスは１９８９’頃のアルファのスパイダーにも合うそうなのですが、本当でしょうか？
福島のJさんにFIAT1100系のボスをご注文いただいたのですが、これもひょっとして？というのが在庫にありましたので、とりあえず送ってみます。これもFIAT500/600の箱に入っていたのですが、スプラインが荒く明らかに５００／６００用ではなく１１００と同じだったような気がしたので、ひょっとしたら合うかも？
フルヴィアもシリーズ１と２では違います。もっと問題なのはホーンボタンですね。最近は良いものは全くと言って良い程ありません。これはかなり問題です。何しろ目の前のパーツですからかなり気になりますので。

あともう一点気になります。画像の右側のボスは衝撃吸収型になっていて、回りは樹脂で出来ているのです。最近はほとんどこのタイプですね。でも、古いクルマにはやはり左側の結晶塗装の方が似合うと思うのですがーーーー

キャレロは？

キャレロのヘッドランプはこのところ品薄です。当方でも２灯用は完売して在庫がありません。また仕入れようとは思っているのですが、円安＋商品価格の高騰で恐ろしい価格になってしまいそうで躊躇しています。
画像は４灯用のH4Eタイプで左が汎用、右がアルファロメオのジュリア用です。ジュリアは当時のディーラーが輸入した個体は、汎用に変更しているものが多いですが、右側の引っ掛けタイプがオリジナルだと思います。１７５０や２０００GTV、スーパーなども本来は引っ掛けタイプだと思います。
日本に輸入する際、コイトとかスタンレーとかに変更する為に汎用にしたのでしょうね、きっと。

レンズカットはどうなのでしょう？やはり当時は２灯用はクリスタルカットと呼ばれたものが付いていましたが、あれは多分左側通行用／引っ掛けタイプで、それがオリジナルだったのでしょう。
今回のような筆記体の"carello"時代のライトはいよいよ少なくなってきました。皆さん大事にしましょう！

マーシャルランプ

１９５０〜６０年代のクルマの補助灯と言えば、なんと言ってもMARCHALです。品質、デザイン、今となっては理想的なレトロ感（？）ただし、クルマを選びます。付けるクルマを選ぶパーツなんてそうそうありません。先日のハルダのトリップメーターやカンパやボラーニのホイール等々。
今や価格が高騰してなかなか手が出しにくくなってしまいましたが、良い物を見つけたら入手する事をお勧めします。部屋において眺めていると、それを付けるクルマが欲しくなりますから、良いのだか、悪いのだか????
１９５０年代には、ライバルのキャレロはあまり補助灯を作っていなかったようです。市場にもほとんどでてきません。その点マーシャルは価格を気にしなければけっこうあります。
私も一時は随分持っていたのですが、商売上手放してしまい今は画像の１ペアーがあるのみです（涙）以前はジュリエッタスパイダーVに付けていました。また、ジュリエッタが欲しいよー

レアパーツ−１

レアパーツには弱いですね、旧車好きは！私も例外ではありません。今迄いくら注ぎ込んだものやらーーーーその割には手元には残っていません。大体がそのパーツを付けたいが為に、クルマを買うという本末転倒型嗜好性があるため、手に入れたクルマに取り付けてしまうからです。
今迄で一番苦労したのは、先日も書いたOSCAのクラッチ（プレッシャープレート）ですね。海外の専門業者５〜６件にあたっていましたが、長年見つかりませんでした。それに貴重なパーツがそこいら辺に転がっていても、何のクルマ用か分からないということも良くあります（当方事務所もそうですがーーー）また、そこいら辺に転がっている物に、"GIULIETTA"と書けばジュリエッタ用になってしまい、"OSCA"と書けばオスカ用になってしまう（！）いう怖い業者もいます。
画像はとある車両の紹介料でもらった"SIEM"の補助灯、OSCAの表情が少し柔らかくなりました。

ヘッドライトカバーに刻まれた"ZAGATO"の文字！ザガートのアルミボディーは、パーツ１ケずつにパーツナンバーが打たれています。１台のクルマのパーツは原則同じナンバーになっていて、例えばモールなども全て同じナンバーが打刻されています。１台ずつ現場合わせで制作するせいでしょうか。
ということは、パーツ取りのクルマを手に入れても各パーツが微妙に合わず、結構困ることになりそうです。
実際イタリアの業者にザガート車のフロントウィンドウを何回か発注したことがありますが、毎回そのクルマはボディをレストア中か？と聞かれました。なぜかというと、ボディが仕上がってからではガラスが合わない場合があるからのようです。多分、ガラス、モール、ボディの関係が１台ずつ違うのでしょうね（本当かな？）

このライトカバーは片方ヒビワレ、両方共熱で変形という末期的な症状を呈しています。ZAGATOの文字などいらないから新品が欲しい！

セブリング ミラー

VITALONIのSebringミラーは相変わらず当方では一番人気のミラーです。足付き（あちらではPEDESTALといいます）足無し、メッキ足付き、メッキ足無しの４種類の他に、フランスで作っているマッハ１ミラー（本物かレプリカか、残念ながら私には分かりませんので、とりあえずレプリカとして販売しています）というのもあります。
さらに、以前はマツダのロードスター用の足がついたものも扱っていました。これは大変な人気商品でしたが、足の部分が売り切れてしまい、それからは長い欠品が続いています。ただ、現在試作中ですので近い将来再販できるかもしれません。

と、いうことで一口にセブリングミラーと言っても、様々な形があり用途も違ってきます。
その一つとして、純正品として実際のクルマにつけて販売されたことです。アルピーヌA110,フルヴィアHF,ジュリアGTA,TCR,124アバルトラリー,ロータスヨーロッパなど当時の一流のレーシング／ラリーカーがこぞって付けていましたから、マニアにはたまりません！
先程のロードスター用もM2の純正品として採用されたもので、古いタイプのミラーとしては画期的なことだと思いますよ。バイクのDUCATIも足付きが純正のモデルがありました。

中身の写真です。昔は平面ガラスでしたが、いつ頃からかワイドミラーになり現代の路上でも見易くなりました。

回りのプラスティックの写真で、両方ともマッハ１です。厚い方は本物、薄い方は前述のレプリカ（？）です。意外に思われる方も多いと思いますが、本物でも金属／メッキ、アルミ、プラスティック／メッキ、写真の厚いプラスティックにメッキといろいろあり、価値（？）も違います。こだわる方は、薄いプラスティックのものを探しているようですが、足なし／平面ミラーでは実用性は犠牲にしなければなりません。

ホースバンド−２

先日記載したホースバンドの使い方で、『い』さんより良い情報を頂きました。実際イタリアから輸入された旧いクルマでは、このような使い方を良く見かけます。画像はフィアット６００Dのドライブシャフトブーツですが、ブーツの溝がなんとホースバンドの幅とピッタリでした！こんなこともあるのですね、まるで専用パーツみたい。このバンドは銅で出来ているみたいで（銅色なんでーーー柔らかいので）こちらも欲しいのですが、ロールのセットは無いようです。確かにタイラップよりはるかに格好良いですね。
と、いうことで使い道が広がり、これからヒットするかも？ところが残念なことに、在庫が幅広（今回のもの）はあるのですが、狭いものは欠品中で入手はだいぶ先になってしまいそうです。

水切りモール

一昔前迄は、ジュリアスーパーなどの窓の水切りモールは、芯の布がボロボロになり糸くずがよく出ていたものでした。何ですって？今もそうだって？交換用のパーツは写真のとうりロールでしか買えない為、本当はたくさんある種類の一部しかストック出来ません。端にアルミ（ステン？）が付いている（ジュリエッタなど）ものもあります。これなどはあまり曲げたくないので、運ぶのに結構厄介です。
あとは、窓周りのゴムですね、こまかいのは。ただ、フロントウィンドウ回りとかの大きなゴム部品は、イタリア車に関してはかなり揃います。
昨日のフューエルホース／バンドや、今回のようなこまかいパーツがきちんとしている車は、良いレストアをされたクルマでしよう。

CAVIS フューエルホース

キャブからフューエルフィルターまで、真っ黒いビニールホースでつながったフィアット５００や６００などをよく見かけると思いますが、実はあのホース新品のときはこんなにきれいなグリーンなのです。イタリアっぽい色ですね。これがしばらくすると黒く変色してしまうのです、残念ながら。サイズは私の知る限りでは３種類で、それぞれ5X9mm, 7X12mm, 9X15mm、です。中身が見えるので、少なくともエンジン不調時にはガスが来ているかどうかは一目でわかり便利なのですが、ツインキャブの連結部分とか、エグゾーストヘッダーの付近とかは使わない方が賢明でしょう。なぜかというと、元々はかなり固いビニール（？）で冬場などノズルなどに差し込むのに苦労するぐらいなのですが、ガソリンに触れるとこれでよいのか？とちょっと引けるほどフニャフニャ（？）になるからです。用心用心。
5X9mmはフィアット５００／６００など小型車、7X12mmはジュリアやフルヴィアクラス、9X15mmはストラトスやフェラーリなどと、一応フューエルポンプの吐出量により使い分けます。
そしてせっかくこのホースを使うなら、ホースバンドもイタリア製にこだわりたいものです。使い方は難しいです（笑）

ホーンボタン

最近はモモ製、ナルディ製ともに純正ホーンボタンはほとんど見かけません。画像はアバルト、アルピーヌはともにレプリカです。アバルトは分かりませんが、アルピーヌは版権の使用許可を得て作っているそうです。フェラーリはメーカーの箱に入っていて、パーツナンバー付きで入荷しますので間違いなく純正です。
少し前までは、古いランチアやコンレロ、プジョーやルノー、赤いシトロエンやアバルトなどいろいろな物があったので、結構楽しめました。これらを集めている『コレクターさん』も知っています。

ホーンボタンは今でもイタリアではいろいろ手に入ります。マセラティ、シアタ、アルファ／ミラノ、ザガートなどレアなものもあります。ただ、ほとんどすべてがジャンク品で、エンスーの心の琴線に触れません？？？？
やはり運転席の目の前にあるパーツですから、確かな物を付けたいですね！

エアーフィルター

私の普段の足はランチアZというミニバンですが、パーツは当然のごとく、日本では何一つ手に入りません。ヒストリックスポーツカーならいざ知らず、ファミリーカーの消耗パーツがすぐに手に入らないというのは、結構問題です。最近はブッシュがへたってきたのか、ゴツゴツした乗り心地になってしまい、何とかしたいのだが------
イタリアの業者は、フィルターなどのパーツを毎日のように紹介してくるのですが、ランチアZやマセラティスパイダーザガートなどのパーツは皆無です。余程需要が無いのでしょうか？ほとんどアルファかフェラーリ用です。